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板橋区成増の不動産屋のひとり言
板橋区成増の不動産屋タカスミコーポレーションの三井と申します。日々の業務のことや業界の裏話、プライベートなこと(?!)を書いてます。疑問質問もお気軽にどうぞ!
ガイアの夜明け~マイホーム革命~を見て
こんにちは、タカスミコーポレーションの三井です。




もう、先週の事ですが、テレビ東京で毎週火曜日の夜に放送されている「ガイアの夜明け」を見て思ったことがいくつかあったので、それを書きます。




先週の放送は「マイホーム革命~中古が変えるニッポンの住まい」なんて放送でした。




その中で一番気になったのは、ある中古住宅を購入した方の家を、耐震診断を実施してみたら、基礎に鉄筋が全く(?)入っていなくて、耐震診断の結果は「倒壊の恐れあり」と言うモノでした。。。




こんな結果が出たら、血の気が引くでしょうね?家が倒れる前に結果を聞いたその場で自分が倒れちゃうかもしれませんよね?




でも、日本の不動産取引の実情は、こういった細かい所までを調査することは必要とされていません。ですから、中古住宅を購入する際に、「建物が古いから構造が心配だなぁ」なんていう方は実費を払って専門の調査会社に建物の構造を調査してもらったりするのです。




そしてもう一つは、わたしも大賛成出来ることも紹介されてました。それは「住宅の履歴書」です。この住宅の履歴書を備え付けてある住宅は、どういった構造で建てられてて、過去にどのような不具合が生じて、その不具合をどのように補修したか等を全て書き込んでおくモノです。




ですからそういった中古住宅を購入する際は、買う側にとって見るとひとつの安心材料になりますよね?




でも、いくら履歴書があっても数年前に起きたヒ○ーザーや姉○さんの耐震偽装といった行為が行われると、全く意味を持ちません。




ナゼか?設計図通りに建物の構造が造られていないんですから、地震にだって弱くなりますよね?




ですから建築会社は、工事が始まって工事が終わるまで、重要であろう工程を全て写真等で記録し、それを履歴書として施主に引き渡さないとイケナイですよね?




でもこのご時世、建築会社の現場監督は何棟もの現場を掛け持ちで、業者や資材等の手配やらで手一杯で、各現場を見て周れるのは1週間に1~2回!なんて建築会社も少なく無いと思います。




結局、施工の際に本当に図面通りに施工されているのか?手抜きは無いのか?そこが全てです!




話しを元に戻すと、基礎に鉄筋が入っていないって言われた方の住宅の新築時の建築基準法なんて、今に比べれば住宅の耐震性をそれほど重要としていない時代ですから、鉄筋が入っていなくても当然といえば当然のことなんです。




(法律は過去にさかのぼれば、さかのぼるほど、緩くなりますからね。。。)




今後は中古住宅の売買の際は、住宅の構造の詳細な調査を行っていかないといけないでしょうねぇ。。。建築業界と不動産業界を挙げてこういったシステムを作り上げていけば、売る側と買う側も安心して取引き出来ますからね。。。




人生で一番大きな買い物で、失敗は許されませんからね。。。番組の中で「今までの中古住宅は開いていないパンドラの箱だ」なんて言ってましたが、いざ、開けてみてアラッ!ビックリ!!!!!なんて事態になったら立ち直れませんからね。。。




そうそう、番組の最初の方に築41年の中古マンションをリフォームして売りに出そう!なんて事も放送してましたが、あの建物を人間に例えるならば、骨粗しょう症の老人に厚化粧を施しただけ。。。って所でしょうか?

(※建物構造の詳細な調査を行っていれば、健全な若者として考えられますよ。。。念のため付け加えておきますね)




見た目をいくらキレイにしても、一番肝心の骨組みが古くなっていたら建っていられないですからね。。。いくら近隣相場よりも安いといっても、一番肝心な構造の調査を行っているのか?行っていないのか?をまずは確認する事をオススメします。




マンションにしても一戸建てにしても、住まいって言うのは本当に難しいですねぇ。。。






有限会社タカスミコーポレーションの三井でした
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