最近、色んな不動産業者さんに話しを聞くんですが、どの業者さんも口を揃えて同じ事を言います。「土地の値段が上がりすぎたんだよねぇ」って。去年の末頃から上昇していた土地の値段が一気に下がり始めました。現在の状況は、土地の値段は下がり続けている時期でしょうか?
去年、一昨年は正にミニバブルでした。それが弾けて今日に至ってますが、どこまで下がるのか?一番気になるところですよね。これが分かればわたしは経済評論家になれますね?(笑)
ただ、周りの不動産屋さんの雰囲気はと言うと、あまり芳しいものではありません。先ほど建売り業者の社長さんとお話しをしたのですが、「建物の販売価格にお客さんが付いてきていない」って言ってました。
土地の値段が高い時に、土地を仕入れてしまえば、販売価格は当然高くならざるを得ないですからね。そこの社長さんの自社物件に、厳しい指値(大幅な値引きのことです)が入ったそうです。でもその社長さんはその物件を指値の金額で売っちゃったそうです。
大きな損が出ないのであれば、わたしも同感です。早いところ売っ払ってしまった方が懸命ですね。在庫を長期間抱えていても金利ばっかり掛かって何にも良いこと有りませんから。
これから先はわたしの個人的な考えですが、板橋区の土地の値段っていくら位なら妥当なんでしょうか?まず、同じ東武東上線沿線で考えると、例えば川越の先の鶴ヶ島や坂戸辺りですと、土地の値段は坪単価で30万円/坪くらいです。
ですからその辺りの建売り住宅の販売価格は2500万円~3500万円くらいが多いです。これを逆算すると
土地35坪、建物30坪(建物の建築坪単価は60万円で計算します)で考えると
土地35坪×30万円=1050万円
建物30坪×60万円=1800万円 合計は2850万円となります。
これ位の金額だと、わたしのような一般のサラリーマンでも買えそうな気がしませんか?
でも、都内に入ると建物の建築単価はさほど変わりませんが、土地の坪単価が急に上がります。成増付近ではいまは、120万円~150万円位でしょうか?これを上記のように計算すると
土地35坪×150万円=5250万円
建物30坪× 60万円=1800万円 合計は7050万円となります。
7050万円では、ほとんど手が出ませんよね?
では、どうにかこうにか買えそうな金額を算出すると、土地の坪単価は100万円が上限ではないしょうか?仮に土地の坪単価を100万円で計算すると、
35坪×100万円=3500万円ですから、これに建物の1800万円と足すと、5300万円になりますよね?
この金額でも、なかなか手が出ませんよね?ですからこの金額辺りが目一杯では無いでしょうか?とは言え土地の値段は、誰が決めるわけでもないのでココまで下がるかどうか分かりませんが、坪100万円くらいまで下がらないと、マイホームはいつまで経っても夢のままですよね?
不動産屋としてはあまり下がるのも、困るのですが、買ってくれるお客さん有っての不動産屋ですから、いたしかゆしです。まぁいずれにせよ一般庶民の懐が暖まらないんですから、どうやっても買えませんよね?毎年毎年お給料が上がるような状況ならまだしも、いまはその逆ですから。
おまけに、原油高による建材、原材料の高騰が最近は頭が痛いです。
いずれにせよ、高すぎることは良いことはありませんよね?かといって安かろう悪かろうでは困りますし。早いとこ落ち着いてもらいたいものです。
有限会社タカスミコーポレーションの三井でした。