昨年の11月くらいからでしょうか?不動産の価格に少し変化が表れてきたのは?一般の人にはまだそんな実感は無いかも知れませんが、確実に価格に変化が起きているようです。
一昨年の秋頃から不動産の価格が一気に上昇しました。そして去年の春から夏頃がピークだったでしょうか?本当にミニバブルでした。
価格上昇の原因は、不動産投資ファンドなどによる不動産の買いあさりに始まり、それにつられてマンションデベロッパーや建売業者による価格の競り合いで一気に価格が上昇しました。
いま、何が起きているかと言うと、大手建売業者が価格の高い時に買った土地を、建物を建てないで、売りに出しているのです。内密に不動産業者に売りさばいたり、オープンに建築条件無しで売りに出したりし始めているのです。聞くところによると、高買いした土地に建物を建てて売ろうにも、建売住宅を買う一般の人が、建売住宅の販売価格があまりにも高くなり過ぎて、手が出せない、買えない状況になっているのです。
それはそうですよね?一般の人たちのお給料が上がって、一般の人たちの需要が高まって土地の価格が上昇した訳ではないのですから、一般の人には買える訳がありません。
そしてココに来ての原油高や株安が一般の人のふところ具合をもっと悪い方に向かわせるでしょう。原油価格が上がると、わたし達の生活に様々な影響が出てきます。最近は東京電力が値上げを発表しましたよね?ありとあらゆるモノの値段が上がります。そして株価が下がると言うことは、企業の設備投資が減る。そうすると企業で働いている人のお給料は上がらない、と同時に設備投資を請け負う業者の仕事量も減る。そうすると一般の人たちは当然無駄な出費は抑えますよね?そうすると世の中に出回るお金の量は減りますよね?こんな悪循環になります。
こんなご時世なのになんで土地の価格が上がっていたのか?わたしには理解が出来ませんでした。わたしは昔のバブルを知りませんが、土地の金額が常に右肩上がりで上昇し続けることなんて絶対に有り得ませんよね?以前にもブログで書きましたが、少しずつゆっくりと上昇するなら良いのですが、今回のように急な上昇は絶対に良くないですよね?
不動産屋のわたしが言うのもおかしいですが、土地や建物を買おうと考えている人はもう少し待ちましょう!今は買ってはイケマセン!!もう少しすれば落ち着いてくると思います。不動産屋の営業マンに煽られて騙されないようにしないといけませんよ!!
マンションデベロッパーの人や、建売屋さんに聞くと、売れ残っている物件は平気で500万円くらいは値引きします。それも表立って!とあえて言いましたが、裏では内密に1000万円くらい値引きすることもあるんです!
ですから「これは!」と思った物件が今見つかったら是非大幅値引きを交渉しましょう!大幅値引きが可能になるなら買いです!値引き出来ないならスルーしましょう。仮に500万円値引いてくれたからといって喜んではイケマセン!そこからさらにもう一歩踏み込むのです!最後の値引き交渉で100万円、200万円と値引きが出来れば、月々のローンの返済金額も10000円くらい減るのですから!そしてその物件(分譲マンションにしても建売住宅にしても)が売り出している最後の1戸(1棟)なんて時は、もうこっちのモノです!相手の足元を見て交渉しましょう!必ず良い買い物が出来る事でしょう!粘れば落とせます!もうどうにも金額で交渉できないのならば、エアコンや網戸などの設備を取り付けてもらう等の交渉を最後にしましょう!
※ただし本当に気に入って、本当に住みたいと思った方だけ実践してくださいね。
不動産って本当に難しいですね。将来の事は誰にも分かりません。ただ今言える事は、土地の価格が少し変化し始めている感じです。
有限会社タカスミコーポレーションの三井でした