わたし、映画ってほとんど見ません。最後に映画館で映画を見たのが今から10年くらい前でしょうか?何を見たのかも覚えていません。
レンタルビデオ等もほとんど借りた事がありません。ビデオ屋の会員になった事も1回しかありません。こんな人ってかなり珍しいですよね?
そんなわたしが最近見たい映画があるんです。それは「いのちの食べかた」って言う映画です。この映画は普段何気なく食べている食べ物がどうやって食卓に並ぶのか?と言うお話しです。
人間は牛肉、豚肉、鶏肉、魚に野菜等様々な食べ物を食べないと生きていけません。スーパーで買う時は肉や魚は切り身になってパックされて売っています。野菜もきれいに並べられて売っています。でもここで良ぉく考えてみてください。
牛も豚も鳥も魚も野菜も、全て命ある生き物です。変な言い方をするとスーパーで買う時の牛肉や豚肉や鳥肉は、生き物の死体の一部です。死んだ生き物の一部が売られているのです。それらを食べないと人間は生きていけないのです。でも生き物は当然生きていた時があるのです。これらの生き物はいつ?どのように?どうやって?食肉になっているのでしょうか??
昔は農家でも、家畜(豚やニワトリ等)を飼っていて、それらの家畜を農家の人が自ら絞めて、食べていたという事を聞いた事があります。これは食べる為(生きる為)に、生き物の命を頂く行為です。でも現在はそういった農家もほとんど無いのではないでしょうか?
わたし自身も、ニワトリを絞めるところを見たことはありません。でも生き物の命を絶たないとわたし達は生きて行けないのです。この映画の内容は、そういった生き物を絞める工場などの映像が、ありのままに映し出されているそうです(かなりショッキングらしいです。。。)。怖い物見たさと言うわけではありません。本当の現実を知りたいと言う感じです。
以前ラジオで聞いた事があるのですが、ある新聞記事に幼稚園の父兄からの投書が紹介されていたらしいのです。その内容は「親が給食費を幼稚園に払っているのだから、我が子にはお昼ご飯の時に『いただきます』と言わせないでくれ!言う必要も無い!」なんて投書内容だったらしいのです。それを聞いたラジオの司会者?(コメンテーター?)の人がこれを聞いて言ってました。「『いただきます』と言うのは命をいただきますと言う事なのです。」なんて事を。。。
これを聞いてわたしは「その通りだ!」と思ったのです。今までそんな事を考えて「いただきます」を言った事はありませんでした。食べるという事は自分以外の生き物の命が犠牲になって初めて成立する行為です。弱肉強食なんて言葉がありますが自然界ではまさにこの言葉どおりのことが日常としてあります。しかし人間が強い訳ではありません。他の生き物よりもほんの少し多くの知恵があるだけなのです。
今の時代、人が生まれる瞬間や、人が死ぬ瞬間に遭遇する事って滅多にありませんよね?生まれる時も、死ぬ時もほとんどが病院の中での出来事です。自分の目の届かない所での出来事です。ですから命に対する尊さが分からなくなっているのかなぁ?なんて思います。
当然ながら生き物がどの様に、食べ物として食卓に上がるのか?なんて事はもっと分かりません。飽食と言われる時代だからこそ、こういった映画を見て、今一度、食に対する考え方、生き物の命に対する考え方を見つめ直したいと思います。
何年かしたら自分の子供に見てもらいたいと思います。言葉で言っても分からないと思いますしね。いま自分に出来る事、いま子供に教えられる事は「食べ物は残さずに、全ていただく」と言うことですかね。
有限会社タカスミコーポレーションの三井でした