今日は絶好の行楽日和ですね!みなさん楽しんでいるのでしょうか?
さて、先日成増で売り地が出ました。「この土地はAさんに良いんじゃないかな?予算も地域も広さもピッタリだし!でもこの場所は。。。?!」と思って元付け業者から販売図面をFaxしてもらい、すぐに現地を見に行きました。。。
そして現地を見てわたしの考えていたことが的中してたので「この物件はAさんにはススメられないなぁ」なんて肩を落として事務所に帰ってきました。
なかなかこれって言うモノが無いんですよねぇ。。。そして結局その物件はAさんには紹介せずに何日か過ぎた頃、Aさんが事務所に来店したのです。「ちょっとこれを見てもらいたいんですが。。。」と言って差し出したその紙は、先日わたしが見に行った売り地の販売図面だったのです。Aさんは「他の不動産屋に紹介された物件なんですが。。。」と少々気まずそうに切り出してきました。そしてこう言いました。「この売り地をどう思いますか?予算的にも場所もわたしの条件に結構ピッタリで良いかなぁと思っているのですが」
「。。。。。。。。。。。」(お互いに少しの間があって)
わたしがAさんに言いました。「この物件なら、この前わたしも見てきましたよ」って。そしたらAさんは「どう思いますか?」って聞いてくるんです。わたしは即に「この物件はAさんには買えません!」って言ってしまいました!Aさんは驚いたような、不思議そうな顔をして「ダメですか?」とイマイチ要領をつかめていない様子。。。それでも食い下がらないAさんは「最初に掛かる金額も不動産屋さんに計算してもらったんです。これならどうにか行けるんですが。。。」と言ってきました。
Aさんはその土地にかなり魅力を持っていたようです。が。。。
その土地というのが敷地と道路にスゴイ高低差があって現況のコンクリート土留め(擁壁ヨウヘキ)では土留めの強度が不足している為に建物を新築することが出来ない土地だったのです。要するに土留めを補強するか新たに土留めを造りなおさないといけないと言うことです。
先日、わたしが物件を見に行ったすぐ後に、元付け業者に土留めの補強費用または再築費用がどれくらい掛かるのか聞いた所「ザッと見積もって最低600万円から1000万円位掛かると思います」って言われたのです。補強だけで600万円も掛かったらAさんの予算には到底合わないのでその物件を紹介するのをやめたのでした。
でもAさんは他の不動産屋さんからはそんな事は一切聞いていないようでした。Aさんが持ってきた販売図面には「販売価格」と「仲介手数料」と「登記費用」の概算が余白に書いてありました。
そしてわたしはAさんに言いました。「どうしてわたしがこの物件をAさんに紹介しなかったか分かります?」って。Aさんは考え込んでしまいました。そしてわたしがコンクリート土留めに多額の費用が掛かることを説明しました。それを聞いたAさんはガックリと肩を落としていました。
長々と書きましたがAさんが行った不動産屋の営業マンは自分の利益しか考えていません。土留めに多額の費用が掛かることをまず最初にAさんに説明した上で、トータルでいくら位掛かりますよって説明するのなら分かるのですが、土留めのことを全く話しもせずに手数料だの何だのと言っている事が腹立たしいのです!
もしAさんがそれを知らずに契約したらどうなりますか?ヘタをすると裁判沙汰ですよ!そんな事にでもなったら人生が滅茶苦茶になってしまいます。
でもこう言った営業マンや不動産会社は重要事項説明で土留めのことをサラッと言って説明しちゃうんですよ!そして後になって「聞いてなかった」って言いに行っても「ココの所にしっかりと書いてありますよ」って言って言い逃れるつもりでしょう。未だにこんなことが日常的にあることが悲しいですね。
みなさんも気を付けましょうね!売買でも賃貸でも分からないことがあれば納得するまで聞きましょうね!契約して手付金を納めるまでは考え直すことが出来るのです!住むのはお客様自身です。後悔の無いように!
有限会社タカスミコーポレーションの三井でした
「板橋区練馬区和光市の不動産情報」